選び方
カラコンを使っていると、目の乾きが気になることがありますよね。
目が乾くと不快感があるのはもちろんのこと、目のトラブルの原因になり得るのも心配な点なのではないでしょうか。
そこで今回は、カラコンによって目が乾く原因や起こりうるトラブル、乾きへの対策法、乾きが気になる人向けのカラコンの選び方などについてご紹介します。
目の乾きに正しく対処することで、快適で楽しいカラコンライフが送れます。
カラコンによる目の乾きに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも、どうしてカラコンを装着していると目が乾きやすくなるのでしょうか。
ここではまず、カラコンによる乾燥の主な原因について確認していきましょう。
カラコンの乾燥の原因でまず思いつくのは、含水率の高いレンズを使用しているケースです。
目の乾きと密接な関係があるものとして、含水率が挙げられます。
含水率とはカラコンに含まれる水分の割合を%で示したもので、50%以上だと高含水率、50%以下だと低含水率になります。
高含水率のレンズは、レンズに水分を多く含んでおり、低含水率のレンズと比べて付け心地がいいというメリットがあります。
しかし、レンズに必要な水分量が多いため、長時間の装用でレンズが乾燥しきった際に目の水分も多く吸収するという特徴があります。
レンズの汚れも目の乾燥の大きな原因の1つです。
毎日きちんとレンズの手入れをしていても、装着中に空気中のホコリや花粉などでレンズが汚れてしまうことがあります。
そして、レンズが汚れると涙の膜が不安定になるため、目が乾燥しやすくなるのです。
汚れやすさは種類によって異なりますが、特に注意したいのは高含水率レンズです。
イオン性素材でできている高含水率レンズはマイナスイオンを帯び、汚れはプラスイオンを帯びているため、汚れを引き寄せやすい傾向にあります。
また、使用できる期間が長い1MONTH(ワンマンス)や2WEEK(ツーウィーク)のレンズは1DAY(ワンデー)と比べてレンズに汚れが蓄積しやすいといえます。
コスパがよいカラコンほど、丁寧なケアが必要になるといえるでしょう。
先ほどご紹介したような目の乾燥は、時にカラコンのトラブルを引き起こすことがあります。
カラコンは、涙の力を利用して目の表面に浮かんでいます。
しかし、目が乾くことによって涙の量が減少するとカラコンの位置がズレてしまいやすくなり、視界が悪くなる恐れがあります。
さらに、カラコンをズレる回数が増えると、当然ながら直す回数も増えるため、何回もカラコンに触れることになります。
この時に目にばい菌が入ってしまうと、最悪の場合は細菌感染によって粘膜に炎症を起こす可能性があります。
目が乾燥するとカラコンの付け心地が悪くなるのはもちろんですが、場合によって深刻なトラブルを引き起こすこともあります。
そのため、違和感を我慢して付け続けるのではなく適切に対処することが重要です。
快適にカラコンを楽しむためには、目の乾き対策が必要不可欠です。
ここでは、簡単にできる目の乾き対策を3つご紹介します。
瞬きが少ないと目が乾きやすくなるので、意識的に瞬きをしましょう。
無意識にする瞬きのように軽く目をつぶるのではなく、しっかりと目を閉じるように瞬きをすることで、より効果的な目の乾き対策になります。
とりわけ意識したいのは、パソコンやスマートフォンの画面を見ている時です。
通常の瞬きの回数は15~18回/分ですが、ディスプレイを見ている時には7~12回/分まで減ると言われています。デスクワークの人は特に注意しましょう。
ちなみに、瞬きには角膜上の汚れを取り除く働きや乱視の症状を一時的に軽減する働きもあります。
目の健康を守るためにも、定期的に瞬きすることを習慣づけるようにしてください。
意識的に瞬きをしても乾きが改善されない場合は、足りない分の水分を目薬で補うのも1つの方法です。
1日に数回目薬を点すことで、目の乾きをかなり軽減することができるでしょう。
ただし、どんな目薬でもいいわけではありません。
カラコン未対応やハード専用、コンタクト装用時不可などのものを使ってしまうと、かえって目の健康を害してしまいます。
また、市販の防腐剤入りの目薬も目によくありません。
目薬を購入する際は、カラコン使用時に使えるタイプであることを必ず確認しましょう。
また、できれば眼科を受診して目薬を処方してもらうことをおすすめします。
装着液は、カラコンを付ける前にレンズに直接垂らして使うアイテムです。
一番の役割はカラコンを付けやすくすることですが、汚れ防止や乾燥軽減などの効果も期待できます。
装着液を使うことで目の乾燥を抑えられるのは、装着液に保湿成分が含まれているためです。
目の潤いを保つ成分がレンズと角膜の間に留まってくれるため、水分が蒸発しにくくなります。
このように、目薬は乾いた目を潤すのに対し、装着液は乾く前に潤いを与えることで乾きを予防します。
両方を併用することで、より効果的な目の乾き対策になると言えるでしょう。
目の乾きを防ぐためには、カラコンの選び方も重要です。
そこで目の乾きが気になる人へのおすすめは、含水率が50%以下の低含水率レンズです。
低含水率レンズはもともとの水分割合が少ないため乾燥に強く、目から水分を奪いにくいというと特徴があります。そのため、カラコンを長時間装着する場合でも目の乾きの原因になりにくいと言えます。
また、非イオン性素材で作られており、イオン性素材のレンズに比べて汚れが付きにくく、これも乾燥のリスクを低減することができます。
カラコンで目が乾く主な理由は、含水率の高さとレンズの汚れです。
そのため、目の乾きで悩んでいるのであれば、乾きに強く汚れにくい低含水率レンズのカラコンに切り替えることをおすすめします。
そして目の乾き対策に有効な方法としては、瞬きをする、目薬を使う、装着液を使うなどがあります。
どれも簡単かつ効果的な方法なので、カラコンによる目の乾きに悩んでいる人はぜひ試してみてください。