選び方
快適にカラコンを使用してイメージ通りの瞳を実現するためには、自分にぴったり合うサイズを選ぶことが大切です。
そうとはいっても、サイズの種類や選び方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カラコンのサイズ選びのために知っておきたい用語やポイント、おすすめのサイズについてご紹介します。
カラコンのサイズ選びのために、まずは以下の3つの言葉を確認しておきましょう。
DIA(レンズ直径)は、ドーム型の形状のままレンズ全体の直径を測った数値を表す際に用いられます。
商品には「DIA14.2」「DIA14.2mm」などと表記されていることが多いです。
DIAが大きいほど目が広くレンズで覆われるため、着色部分のズレが少なく安定した装用感になりますが、酸素不足になりやすい性質があります。
逆に、DIAが小さいと大きいものに比べて安定感が下がるものの、酸素不足による目への負担は軽減されます。
着色直径はレンズの色がついた部分の直径で、この数値が大きいほど黒目を大きく見せることができます。
着色直径は見た目の印象に大きな影響を与える数値であると言えるでしょう。
日本人の平均的な黒目の大きさは約11.5~12.5mm未満といわれており、この数値より着色直径が大きいほど黒目が裸眼より大きく見えることになります。
なお、着色直径が同じであっても、着色部分がラインで縁取られた「フチあり」のものは目がくっきりと強調されてより大きく見え、ハーフ系の明るいカラーだと小さく見えるなど、フチの有無やカラーなどによっても印象は左右されます。
BC(ベースカーブ)とは、レンズのカーブの度合いを表す数値のことを言います。
この数値が小さいほどカーブが強くなり、大きいほどカーブが緩やかになります。
自分の目のカーブよりもレンズのカーブが強いと圧迫感が生じ、逆にカーブが緩やか過ぎるとレンズがズレやすくなりますが、一般的に自身の数値から±0.3mm以内であれば違和感なく装用できるとされています。
日本人の平均的なBCは8.6~8.7mmと言われており、日本で販売されているカラコンのBCは8.3~8.9mmのものが多くなっています。
これまで、サイズ選びで重要な3つの用語をご紹介しましたが、最も重要なポイントは、自分の目の大きさに関する数値を正しく把握することです。
特に、BC(ベースカーブ)は自分で測定することができないため、眼科を受診して測ってもらう必要があります。
また、自分のイメージ通りの瞳にするためには、自身の黒目の大きさをもとに最適な着色直径のレンズを選ぶ必要があるため、黒目の大きさを把握しておくことも大切です。
黒目の大きさを図るには、まずスマートフォンなどのカメラを目の正面に据えて、まっすぐカメラを見ながら定規を目の下に添えます。
そして、定規がブレないよう、また定規で目を傷つけないよう注意して撮影し、画像の目盛りを数えながら、自分の黒目の大きさを計ります。
ここからは、日本人にあうおすすめのカラコンのサイズをご紹介します。
日本人の目の特徴を踏まえてサイズを選ぶことで、自然で印象的な瞳を作ることができます。
平均的な日本人の白目と黒目の割合は「1:1.5:1」とされていますが、この比率が「1:2:1」となることが理想的と感じる人々が多いと言われています。
このことから、多くの日本人は実際よりも少し黒目が大きく見える着色直径のレンズを選ぶことで、瞳を理想的なバランスに近づけることができると言えます。
目や黒目の大きさには個人差がありますから、先ほどご紹介した方法で自分の数値を正しく把握し、適切なサイズを選ぶことがイメージ通りの目を演出するカギとなります。
日本人の目の横幅は約28mmと言われます。この数字を上記の「1:2:1」の比率に当てはめるなら、理想の黒目の大きさは14.0mm程度ということになります。
しかし、カラコンは着色部分の外側に透明のフチがあり、DIA(レンズ直径)はそれを含めた全体の直径を指します。
そのため、DIAは14.0mmちょうどよりも、やや大きめの14.2mmを選ぶとバランスが良くなります。
また、DIAは眼科でもおすすめを教えてもらえますから、それを踏まえて自分にぴったりのサイズを探すと良いでしょう。
自分がどの程度目を盛りたいかによって、選ぶべきサイズも変わってきます。
以下のようなサイズ感を目安に、イメージに合ったカラコンを選ぶと良いでしょう。
DIA14.5mm以上で着色直径も13.6mm以上のカラコンは、派手めに盛ったデカ目が好みの人や、思いきりおしゃれを楽しみたい時におすすめです。
黒目が裸眼よりも一回り以上大きく強調されて、とても華やかで印象的な瞳になります。
DIA14.2mm前後で着色直径13.2~13.5mmのカラコンは、自然にさりげなく盛りたい人におすすめです。
裸眼より黒目が少しだけ大きくなり、不自然でない程度に華やかに瞳を印象づけることができます。
ただ、もとの目や黒目が小さい人はがらりと印象が変わることもあります。
DIA14.0mm程度のカラコンは、よりナチュラルに目を彩ることができます。
周囲に気づかれることなく学校や仕事で日常的に使いたい人におすすめです。
しかし、カラコンをつけた時の印象や目立ち具合はカラコンのカラーやデザイン、もとの黒目の大きさなどによって変わります。
1DAYタイプのカラコンを実際に試してみて、イメージに合うものを選ぶと良いでしょう。
自分に合ったカラコンのサイズを選ぶためには、まずDIA(レンズ直径)、着色直径、BC(ベースカーブ)という3つの数値を把握しましょう。
数値を正しく把握したら、自分の望むイメージやカラコンを使用するシーンに合わせて最適なレンズを選びます。
最適なサイズのカラコンを選ぶことは、安全・快適にレンズを使用するためにも、イメージ通りの瞳を演出するためにもとても大切なので、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に自分にぴったりのサイズを見つけてください。