選び方
カラコンにはたくさんの種類があるので、初めて購入する時にはどれにしようか迷ってしまいますよね。
せっかくカラコンデビューするなら失敗は避けたいところです。
そこで今回は、カラコンを選ぶために必要な基礎知識や自分に合うカラコンを選ぶために重要なポイント、そして初心者が選ぶべきカラコンの特徴についてまとめました。
まず、自分に合ったカラコンを選ぶ前に必ず眼科を受診しましょう。
適切なカラコンを選ぶためには自分の視力やBC(ベースカーブ)などを知っておく必要がありますが、これらの正確な数値は眼科でしか測ることができません。
また、カラコンの使用目的や生活環境、好みなどを伝えれば、眼科医からどのようなカラコンを選ぶべきかについてアドバイスをもらえます。
そうしたアドバイスを参考にしながらカラコンを選ぶことでも、失敗を避けやすくなるといえるでしょう。
色やデザインだけでカラコンを選んでしまうと失敗してしまう可能性があります。
ここからは、自分に合ったカラコンを選ぶために押さえておきたい「BC」「DIA」「着色直径」「フチ」「含水率」「装用期間」の6つをみていきましょう。
BC(ベースカーブ)は、レンズの曲がり具合を表す数値です。
この数値が大きいほど曲がり具合がゆるく、小さいほど曲がり具合がきつくなります。
自分の目の大きさよりもBCが緩いと、装用時の圧迫感は緩和されるものの、レンズが目にきちんとフィットせず、レンズで目がゴロゴロしたりズレてしまったりします。
逆に自分の目の大きさよりBCが小さいと、装用時のズレなどは減りますが、締め付け感を覚えるだけでなく、眼球に張り付いて角膜に傷をつけてしまう恐れがあります。
DIA(レンズ直径)は、レンズを潰さないままの状態で測ったレンズの直径です。
単位はmmで、例えばDIA14.2のカラコンの場合だとレンズ直径は14.2mmとなります。
自分の目の大きさに対してDIAが大きすぎるカラコンを選ぶと、目全体がレンズで覆われる範囲が広くなる分、酸素透過率が下がって酸欠状態になります。
そうなると、角膜が傷つきやすくなってしまい、さまざまな目の病気を引き起こす恐れがあります。
また、目が小さい人がDIAの大きすぎるカラコンを装用すると、レンズが外れづらいなどのトラブルが起こることもあります。
なお、一般的にDIAが大きいほど次にご説明する着色直径も大きくなります。
カラコンの色や模様が付いた部分の直径が着色直径です。
この数値が大きいほど目を大きく見せることができ、小さいほど裸眼に近い印象を与えます。
DIAが大きいほど目を大きく見せることができると思う人も多いかもしれませんが、目の大きさに最も影響を与えるのがこの着色直径となります。
カラコンの一番外側のラインのことをフチといいます。
フチありのカラコンは目をくっきりと見せることができるのに対し、フチなしやぼかしフチのカラコンは黒目と白目の境目が曖昧になるため、ナチュラルな印象の瞳を演出することができます。
含水率は、レンズに含まれる水分のパーセンテージを表したものです。
含水率が50%以上のものを高含水レンズ、50%以下のものを低含水レンズと呼びます。
なお、高含水レンズは55%前後、低含水レンズは38%前後が一般的です。
高含水レンズは装用感がいいものの汚れや乾燥に弱いのに対し、低含水レンズはつけ心地は高含水レンズほど快適ではないものの、汚れや乾燥に強いのが特徴です。
一般的に、1DAY(ワンデー)、2WEEK(ツーウィーク)、1MONTH(ワンマンス)の3つのタイプがあります。
それぞれ価格やケアの方法が異なるため、利用頻度などライフスタイルに合わせて期間を選ぶことができます。
例えば、1DAYタイプは終日装用、1日使い捨てレンズであり、レンズは起きている間に装用し、寝る前には必ず外して捨てなければなりません。
また、一度目からレンズを外すと、同じものを再度装用することはできません。
似合うカラコンは人によって異なるため、カラコンを選ぶ時には自分自身の特徴を踏まえて考える必要があります。
ここでは、自分に合ったカラコンを選ぶうえで重要なポイントを4つご紹介していきます。
一般的な日本人の白目:黒目:白目の比率は1:1.5:1だといわれています。
しかし最も美しく見えるとされている「瞳の黄金比」は1:2:1のため、この比率に近づくようにカラコンを選ぶのがおすすめです。
目の大きさは、目頭から目尻までの長さ(目の横幅)を2で割ると求められます。
例えば、目の横幅が28mmだと、28÷2=14mmとなるので、14mmの着色直径のカラコンを装用することで黄金比に近づけることができます。
目の横幅は鏡の前で定規を使うと、簡単に測ることができます。
目の形を知ることも自分に合ったカラコンを選ぶうえで重要なポイントの1つです。
例えば、切れ長の目ならブラウンのカラコンを選ぶことで、優しく女らしい印象をアピールできます。
また、丸い目なら大きめでフチありのカラコンを選ぶことで目力を強調できます。
また、目が小さな人は目を大きく見せようとブラックのカラコンを選んでしまいがちですが、逆に目が小さく見えてしまいます。
この場合はグラデーションのカラコンで奥行きを出すと、自然と目元をアピールできるといえるでしょう。
装着液は、カラコンを付ける前にレンズに直接垂らして使うアイテムです。
一番の役割はカラコンを付けやすくすることですが、汚れ防止や乾燥軽減などの効果も期待できます。
装着液を使うことで目の乾燥を抑えられるのは、装着液に保湿成分が含まれているためです。
目の潤いを保つ成分がレンズと角膜の間に留まってくれるため、水分が蒸発しにくくなります。
このように、目薬は乾いた目を潤すのに対し、装着液は乾く前に潤いを与えることで乾きを予防します。
両方を併用することで、より効果的な目の乾き対策になると言えるでしょう。
あまり着目されませんが、肌の色も自分に似合うカラコンを選ぶうえでの重要な判断材料の1つとなります。
例えば、肌の色が濃い人は、ブラックでフチありの目をくっきり印象付けるカラコンが似合うといえるでしょう。
逆に、肌の色が薄い人には馴染みやすいブラウンをおすすめします。
初心者ほど、自分に似合わないカラコンを選んでしまいがちです。
そのような失敗を避けるために、最後に初心者が選ぶべきカラコンの特徴を3つご紹介します。
初心者は、まず自分の瞳になじみやすいデザインがナチュラルなものを選ぶことをおすすめします。
カラーは、日本人のもともとの目の色に近いブラックやブラウンを選ぶといいでしょう。
また、透け感があるドットデザインのものは、裸眼に近いナチュラルな目元を演出できます。
また、フチだけに着色されたサークルレンズも、もとの瞳の色を活かしながら自然につけることができます。
ただし、フチが太いものだと目元がくっきりしすぎてしまうため、細フチやぼかしフチのものが、よりナチュラルな印象を与えることができるでしょう。
DIA(レンズ直径)が大きいカラコンは装用感が安定し、着色直径も大きいラインナップを付けることができるようになりますが、酸素透過率の低さなど目への負担が大きいため初心者にはおすすめできません。
また、着色直径が大きすぎると、黒目が大きくなってしまい不自然な印象になりがちです。
この場合は、前の章でご紹介した1:2:1の「瞳の黄金比」を意識したものを選ぶと、違和感なく盛ることができるでしょう。
1DAYタイプのカラコンならば、1MONTHタイプなどのようにレンズをケアする必要がなく、カラコンの扱いに慣れていない初心者におすすめです。
また、1日使い捨てのため、色々な種類のカラコンを試すことができます。
カラコンを選ぶ時には、自分自身の目の大きさ、目の形、髪の色、肌の色を考慮したうえで選ぶと失敗のリスクを下げることができます。
また、初めてカラコンを使う人にはデザインがナチュラルでサイズが大きすぎず、1DAYタイプのカラコンをおすすめします。
自分に合うカラコンを選べば、印象的で魅力的な目元を実現することができます。
ぜひこの記事を参考にしながらカラコンを選んで、素敵にイメチェンしてくださいね。