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「カラコンをつけると目がゴロゴロする……」
「コンタクトレンズのゴロゴロを解消する方法ってないの?」
そんな悩みや疑問をお持ちではありませんか。
確かに、カラコンをつけている時に目がゴロゴロすると、気になってしまいますよね。
原因もよく分からず、どうしたらいいのか困っている方も多いことでしょう。
この記事では、カラコンで目がゴロゴロする原因と解消法について、詳しく解説します。
まず、カラコンで目がゴロゴロする原因について見ていきましょう。
1つ目に考えられる原因は、目が乾燥していることです。
目が乾くとレンズとの間に隙間が生じるため、ゴロゴロという違和感を感じるようになります。
カラコンは、目の表面にある涙に浮かべるようにして装着しますので、目の乾燥によって涙が不足すると、レンズが目に直接当たって違和感が出るのです。
目の乾燥は湿度の低下やエアコンの風などによって起き、違和感を放置するとドライアイになって角膜にキズが入りやすくなります。
2つ目に考えられる原因は、目が酸素不足になっていることです。
目は酸素が届きにくくなると傷つきやすい状態となり、ゴロゴロとした違和感が出るようになります。
目の表面にある角膜は呼吸しており、酸素を取り込みながら新陳代謝を行っています。
ところが、目の表面を覆うようにして装着するカラコンを長時間つけることで、酸素不足に陥ってしまうのです。
目の酸素不足は、充血や疲れ目、ドライアイなどの症状も引き起こします。
3つ目の原因は、カラコンが汚れていることです。
カラコンに付着したゴミやホコリなどの異物が角膜を刺激すると、目に異物感を感じるようになります。
角膜は非常にデリケートにできており、目に見えない小さなゴミやホコリでも痛みが出ます。
特に、目につけた直後から違和感を感じる場合は、レンズの汚れを疑いましょう。
また、レンズ自体の劣化や変形、キズによっても目がゴロゴロすることがあります。
4つ目の原因は、カラコンを裏向きで装着していることです。
裏返っているレンズをつけると、目の形状にフィットせずゴロゴロとした違和感を感じるようになります。
裏返ったレンズは目の表面との間に隙間を作り、黒目からズレて角膜が傷ついたり涙が蒸発して乾燥してしまったりすることも。
場合によっては、目の充血や炎症の発生などを引き起こす可能性もあるのです。
コンタクトレンズ専用の目薬をさしても症状が緩和されない時は、レンズの向きをチェックしてみましょう。
5つ目の原因は、レンズのBC(ベースカーブ)が自分の目と合っていないことです。
BCが合っていないカラコンを装着すると、目が異物感を覚えてゴロゴロする可能性があります。
BCとは、レンズの表面の曲がり具合を数値化したもので、製品ごとに異なります。
そして、目の表面の曲がり具合も一人ひとり違うため、自分に合ったBCのレンズを購入する必要があるのです。
自分の目の曲がり具合よりキツいレンズをつけると、レンズが角膜を刺激して痛みが出ます。
逆にゆるいBCのレンズは目にフィットしないため、まばたきなどによってズレることも。
BCは自分では測定できず、眼科での精密検査が必要です。
次に、カラコンによる目のゴロゴロ感を解消する方法について解説します。
1つ目の解消法は、部屋の湿度を上げて目薬をさすことです。
乾燥を防止しつつ目に水分を補充することで、カラコンと目の表面との隙間が水分で満たされて、違和感が解消されます。
ここで注意したいのは、コンタクトレンズ専用の目薬を使うこと。
普通の目薬では、配合される防腐剤によってカラコンが変形したり変色したりする恐れがあります。
充血対策として血管収縮剤も使われており、カラコンによる酸素不足を早めてしまうことも。
目薬と合わせて加湿器や濡れタオルなどで部屋の湿度を上げ、目が乾かないようにしましょう。
2つ目の解消法は、カラコンの装着時間を8時間に留めることです。
カラコンで目を覆う時間を短くして酸素不足を最小限に抑えることで、違和感を解消できます。
カラコンを長時間つけていると、酸素不足や乾燥などを招き、時には重篤なトラブルに発展することも。
1日のうちでカラコンをつけていない時間を長めに取れれば、目が呼吸する時間を確保できます。
カラコンの装着時間は一般的に1日8時間前後が目安ですので、その範囲内に留めましょう。
初心者の方は3~5時間ほどに留め、徐々に慣らしてください。
3つ目の解消法は、レンズを清潔に保つことです。
まめなお手入れでレンズの汚れを取り除いていれば、違和感を感じることはなくなります。
1日使ったレンズは外した後、必ず洗浄液でこすり洗いして、レンズケースに保管してください。
お手入れの際は石鹸を使ってしっかりと手洗いして、レンズに汚れが付着しないよう注意しましょう。
レンズケースも汚れや細菌が繁殖しやすいため、定期的な交換をお忘れなく。
また、1MONTH(ワンマンス)タイプと比べてコストはかかりますが、1DAY(ワンデー)タイプの使い捨てカラコンに替えると、常に清潔なレンズを使えて安心です。
4つ目の解消法は、レンズの裏表を確認することです。
レンズの裏だった場合は表にしてつけ直せば、目にフィットしてゴロゴロ感が解消されます。
裏表を確認する際は、レンズを指の上に乗せて横から見ましょう。
フチがお椀型で自然なカーブになっている場合は表ですが、少し反れていれば裏です。
メーカーによっては「123」などの識別マークが入っていますので、合わせてチェックしましょう。
レンズが裏だった場合は指先で優しく直し、キズや破れを確認してから装着してください。
5つ目の解消法は、眼科を受診してBCを測定してもらうことです。
自分の目のカーブに合ったBC(ベースカーブ)のレンズに交換すれば、目のゴロゴロ感を解消できます。
眼科を受診する際は、事前に連絡して予約を取っておきましょう。
持ち物としては健康保険証のほか、3,000円ほどの診察代が必要です。
眼科で精密検査すると、BCが書かれた処方箋がもらえますので、その情報をもとにカラコンをお買い求めください。
カラコンを外した後も目の違和感が続くようであれば、念のため眼科を受診しましょう。
眼病が原因で、目の違和感が起きている可能性があります。
眼病のほとんどは初期症状がなく、違和感を覚えるころには症状が進んでいる可能性も。
眼病の治療中にはカラコンが使えなくなりますし、最悪のケースでは失明の危険もあります。
少しでも目に違和感を感じるのであれば、取り返しがつかなくなる前に、早めに眼科の検診を受けてくださいね。
今回は、カラコンで目がゴロゴロする原因と解消法について解説しました。
カラコンで目がゴロゴロするのは、目やレンズの不具合が原因です。
この記事にある方法を参考に、ゴロゴロ感を解消してください。
カラコンを外した後も目に違和感がある場合は、迷わず眼科を受診しましょう。