選び方
外出時の頭痛は、できれば避けたいもの。
ただ、カラコンをつけたときに、頭痛を感じることはありませんか?
そこで今回は、カラコンで頭痛が起こる原因や解消法、頭痛を防ぐカラコン選びのポイントなどについてまとめました。
カラコンが原因で起こる頭痛は、「眼精疲労」が引き起こしているものがほとんどです。
まずは、カラコンの何が頭痛の原因である眼精疲労につながるかを、詳しく見ていきましょう。
BC(ベースカーブ)やPWR(度数)が合っていないカラコンをつけていると、目に負担がかかってしまうことがあります。
数値の合わないカラコンを長時間つけることで血流が滞り、眼精疲労につながります。
カラコンをつけていると涙の量が減り、目が乾きやすくなる“ドライアイ”になりがちです。
また、PCやスマホの画面を長時間見たり、エアコンの効いた室内にいることも涙の量を減らす原因になります。
ドライアイになると、カラコン装用時に目の表面とカラコンの間に凸凹ができて見えづらくなり、無理に見ようとすることで、目の筋肉に負担がかかり眼精疲労になる可能性があります。
左右でPWR(度数)が異なるカラコンをつけている場合も注意が必要です。
PWRを左右逆に装着したり、どちらかをなくして、もう一方のカラコンを両目につけたりしていると、片目が疲れて眼精疲労の原因になります。
カラコンによって起こる頭痛を解消する方法には、次の3つの方法があります。
目に溜まった疲れには、頭皮マッサージがおすすめです。
関係ないように思われるかもしれませんが、頭皮が凝り固まっていると、目元の血行も悪くなってしまいます。
目が疲れているときは、頭皮の周囲が緊張して硬くなり、血流が滞りやすくなります。
頭のコリをほぐすに、「風池(ふうち)」や「天柱(てんちゅう)」など、頭にある目に効くとされるツボもあるので、ゆっくりと優しく押してみましょう。
マッサージのタイミングは、入浴中やお風呂上りなど、リラックスしているときがおすすめです。
入浴後の皮膚は柔らかく血行もよくなっているので、マッサージで頭痛を鎮めるのに絶好のタイミングといえるでしょう。
暖かい蒸しタオルや発熱タイプのアイマスクなどを目に当てて、目の周りを温めてみるのもよいでしょう。
蒸しタオルで血行を促進し、タオルやアイマスクを当てている間は目を休ませられるため、頭痛の解消につながります。
ただし、蒸しタオルを目に当てる際は、必ずカラコンを外してから行うようにしましょう。
カラコンを外す就寝前がベストですが、外出中でも頭痛がつらい場合は、無理せずカラコンを外して、目の筋肉を休ませましょう。
カラコンをつけていると涙の量が減り、目に酸素や栄養が届きにくくなります。
目の乾きを感じたら、カラコン用の目薬などで目を潤すとよいでしょう。
目薬で涙液を補充することで目の乾燥を予防し、ドライアイを防ぐことで頭痛が起こるリスクも減らします。
涙には殺菌や洗浄効果もあり、目のトラブル防止にもおすすめです。
頭痛が起きたときの解消法を知っておくだけでなく、頭痛を防ぐためのカラコン選びも重要です。
自分に合ったカラコンを選ぶポイントについても見てみましょう。
頭痛を防ぎ、目にかかる負担を軽減して眼精疲労を予防するためにも、自分の目に合った数値にできるだけ近いカラコンを購入することが一番です。
カラコンを選ぶ際は、BC(ベースカーブ)とPWR(度数)の数値が重要となります。
BCやPWRなどの正確な数値は、眼科で検査を受けなければ分からないため、これからカラコンを購入する場合は、購入前に必ず眼科を受診するようにしましょう。
過去に眼科の受診歴がある人でも、使用歴が長い場合は、PWRなどが変化していることがあります。
少しでも「最近何となく見えづらい、目が疲れる」といった違和感を覚えたときは、眼科を受診して再検査してみましょう。
乾燥は目の殺菌力・洗浄力を弱めるだけでなく、目に栄養を送り届ける機能が下がったり、目が潤っているときより見えづらくなったりする原因となります。
まばたきが少ない、乾燥した場所に長時間いる、PCやスクリーン、スマホの画面を長時間凝視するなど、ドライアイになりやすい環境でカラコンを使う場合は、低含水レンズを使ってみるのもよいでしょう。
低含水レンズは、レンズに含まれる水分が少ないため、瞳から水分を奪いにくく、ドライアイ気味の人におすすめです。
ただ、水分が少ない分、低含水レンズは他のカラコンよりも硬めですので、人によっては異物感が生じるかもしれません。
目薬をこまめにさして、潤いをキープすることで、違和感を抑えることができます。
カラコンで頭痛が起こる原因は、数値の合っていないカラコンや、ドライアイによる眼精疲労が多いものです。
頭痛対策にはマッサージや蒸しタオル、目薬を差すほか、低含水レンズを選んでみるのもよいでしょう。