選び方
ドライアイは、コンタクトユーザーに最も多い目のトラブル1つと言えるでしょう。
おしゃれアイテムとして定番となったカラコンでも、コンタクトと同じようにドライアイの症状を訴える方も少なくありません。
今回は、カラコンを楽しむためのドライアイ対策、目が乾きにくいカラコン選びについてご紹介します。
なぜ、カラコンはドライアイを引き起こすといわれているのでしょうか?
カラコンを楽しむうえで気をつけたい、ドライアイの症状や原因について見ていきましょう。
ドライアイは、目を守るための涙の量が不足したり、涙が十分に分泌されていても、涙の質の低下によって蒸発して目の表面が傷ついたりする病気です。
「目が乾燥する」というイメージが強いですが、目が疲れる、目がゴロゴロするといった症状も見られます。
ドライアイの主な症状をご紹介しますので、気になる目の異変があればチェックしてみましょう。
上記のうち、思い当たる症状が3~5つ以上ある場合はドライアイの可能性が高いですが、1つの症状が強く出ている場合も注意が必要です。
不快な目の症状を放置すると日常生活に支障が出てしまうこともありますので、早めに眼科を受診しましょう。
ドライアイの要因は、加齢、パソコンやスマホの長時間使用、エアコンの使用などさまざまですが、コンタクトレンズやカラコンの使用もその1つです。
カラコンは着用時間が長くなるほど乾燥が進んでいきます。
レンズが水分を補うために涙を奪っていくことで、涙の量が不安定になり、目の乾燥や痛み、違和感などの症状が表れます。
柔らかくて付けやすい、装用感が良いのがカラコンのメリットですが、長時間の装用は気付かないうちに目の乾燥を進行させますので、推奨利用時間を超えるのは避けましょう。
ドライアイになってしまったからといって、カラコンを諦めてしまうのはもったいないです。
正しいカラコンの使用方法と目のケア方法を守ることで、いつでも快適にカラコンを使うことができます。
カラコンを楽しむために、今から始めたいドライアイ対策をご紹介します。
カラコンはとても身近で手軽に入手できますが、コンタクトレンズと同じく『高度管理医療機器』に指定されており、使用方法を間違うと大切なレンズや目に傷を付けてしまうこととなります。
レンズに傷がつくと目にも傷が付きやすくなるので、その傷が原因でドライアイになる場合があります。
1日の決められた装用時間を守る、1DAY(ワンデー)や2WEEK(ツーウィーク)など使用期限があるものは期限を超えた日数を装用しない、カラコンの洗浄と保存といった正しいケアを忘れないなど、使用方法を守るようにしましょう。
「目薬ならどれも同じでは?」と思われがちですが、一般の目薬とコンタクトレンズ用の目薬は種類分けされています。
一般の目薬は、目の充血や眼精疲労などの症状を改善させる目的で使われますが、目の血管を収縮させることで充血を抑える血管収縮剤が含まれているものには注意が必要です。
そうした目薬では、使用を続けると血管が太くなり、かえって充血がひどくなってしまう恐れがあるので、ドライアイの方は注意が必要です。
一方でコンタクト用の目薬は、目の乾燥や乾燥からくる違和感を軽減し、涙を補って目を乾燥から防ぐ効果があります。
防腐剤入りの目薬は角膜に傷が付く原因ともなるので、防腐剤が入っていないものや、目やレンズに影響を与えないコンタクト用の目薬を選びましょう。
コンタクトレンズ用の目薬と一緒に売られていることが多い装着液は、カラコンを付けやすくするだけでなく、目の乾燥を防ぐ効果があります。
装着液には保湿成分が含まれているので、レンズと角膜の間に水分のクッションが作られ、目がゴロゴロするなどの違和感を軽減させてくれるでしょう。
パソコンやスマホに集中していると、まばたきの回数が通常時よりも減ってしまいます。
まばたきをしない時間が多くなれば、目の表面を保護してくれる涙の量が減り、乾燥してしまうのです。
まばたきの回数が増えるように意識しながら、涙で目を潤すようにしましょう。
深く目を閉じるようにまばたきすれば効果的です。
デスクワークや長時間のスマホ使用は、目に疲れを溜め込む原因です。
眼精疲労はドライアイの原因となるだけでなく、目の痛みや視力低下などを引き起こしてしまいます。
帰宅後はすぐにカラコンを外す、アイピローなどで目を温める、パソコン作業は1時間に10分程度休憩する、目薬を差すなど、オフィスや自宅でも手軽にできる目のリラックス方法があります。
目の酷使はできるだけ避けて、休息時間を作るように心がけましょう。
カラコンを使っていると、目が乾燥するようになったとお悩みの方も多いことでしょう。
実は、カラコンをはじめソフトコンタクトレンズには、目が乾きやすいタイプと乾きにくいタイプがあります。
レンズに含まれる水分量は「含水率」という値で表示されていますが、含水率50%以上のレンズは、「高含水」、50%以下は「低含水」に分類されます。
高含水のレンズは水分量が多くて装着しやすく、目に優しいというイメージがありますが、レンズが多くの水分を必要とするので、長時間装用することで目の水分を多く吸収し、乾燥を進めてしまうという欠点があります。
ですので、ドライアイの方は、レンズが水分を多く求めない低含水のカラコンを選ぶようにしましょう。
レンズの乾燥を防ぐために目の水分を多く奪われないので、目の潤いを持続させる効果が高いとされています。
水分が少ない分レンズ硬く作られていて、ゴロゴロした感じがするといったデメリットもありますが、コンタクト用の目薬や装着液を活用すれば、快適に使用できます。
また、レンズに汚れが付着していると、レンズ表面で涙が弾かれることで目に水分が行き渡らなくなり、乾燥の原因になります。
レンズ汚れが付きにくい、非イオン性素材で作られたカラコンを選ぶようにしましょう。
カラコンは他のコンタクトレンズ同様、使い続ける上でドライアイになるリスクはありますが、正しい使用方法を守り、適切なケアを行うことで予防することができます。
もし思い当たる症状があったとしても、普段から目を大切にすることを心がけ、必要に応じて眼科を受診するなどして、ドライアイの辛さを和らげていきましょう。
ドライアイ予防や対策方法を知って、今やバリエーション豊富なカラコンでのおしゃれを楽しんでくださいね。