選び方
瞳のおしゃれに欠かせないカラコンですが、色落ちによるトラブルが報告されています。
目の上に直接乗せて使うアイテムだからこそ、安全性には気をつけたいですよね。
カラコンの着色方法のうち、最も安全性が高いとされるのがサンドイッチ製法です。
そこでこの記事では、カラコンのサンドイッチ構造の特徴やメリットを解説。
色素が目に触れる危険性や安全性の高いカラコンの選び方もご紹介します。
目の健康を守りながら、カラコンを楽しみましょう。
「カラコンの着色部分はなぜ色落ちしないんだろう?」と疑問をお持ちの方もいると思います。
その疑問を解決するには、カラコンの製造工程について理解を深めることが役立ちます。
一般的に、カラコンは以下のような流れで作られています。
最初の工程で、着色剤によりレンズにデザインを施していきますが、この着色方法のひとつが「サンドイッチ製法」です。
着色方法によって、色落ちの危険性が変わるといわれています。
カラコンは、瞳の印象を変えるために色素を用いてデザインが着色されています。
主な着色方法は次の3つです。それぞれの特徴をみていきましょう。
サンドイッチ製法は、2枚のレンズで色素をはさみ込む着色方法です。
着色剤が直接目に触れないため、最も安全性が高いといわれています。
日本で販売されている多くのカラコンで採用されています。
サンドイッチ製法で作られたカラコンはレンズに厚みがあり、目が乾きやすくなる場合がありますが、形が崩れにくく初心者でも扱いやすい点がメリットです。
乾燥が気になる方は、目薬を使用したり装用時間を短くしたりして乾燥対策を行いましょう。
ラップイン製法は、レンズ素材でコーティングした色素の上に、さらにレンズ素材を流し込んでレンズ内に浸透させる着色方法です。
レンズ表面と色素を一定距離に保つことが難しく、サンドイッチ製法に比べると色素が目に触れやすいとされています。
しかし、レンズに厚みが出にくいため、つけ心地が良いことがメリットです。
プリント製法は、直接レンズ素材に色素をプリントする着色方法です。
色素を先にレンズ素材でコーティングしますが、サンドイッチ製法やラップイン製法に比べて内包性が悪く、色素が目に触れる可能性が高いと考えられています。
過去に色落ちトラブルも多く報告されています。
カラコンの色素(着色剤)はチタンやアルミニウムといった金属から作られています。
色素が直接目に触れると、目の炎症や眼障害、最悪の場合は失明の恐れもあり大変危険です。
特に金属アレルギーの人は注意した方がいいでしょう。
安全性の高いカラコンはどのように見極めればいいのでしょうか?サンドイッチ製法以外に注目したい、2つのポイントをご紹介します。
通販サイトやパッケージに「高度管理医療機器承認番号」がついているか確認しましょう。
カラコンは、雑貨ではなく医療機器です。
行政に安全だと認められたカラコン商品には、高度管理医療機器承認番号がつけられます。
日本の安全基準をクリアしていない、海外製の輸入カラコンには注意しましょう。
使い捨てする1DAY(ワンデー)タイプのカラコンは、常に清潔で取り扱いも簡単なので安心です。
2WEEK(ツーウィーク)、1MONTH(ワンマンス)などの定期交換タイプは、使うたびこすり洗いが必要です。
レンズケアで色落ちが報告されたケースもあるため、心配な方は1DAYタイプを選ぶといいでしょう。
カラコンの着色方法には、サンドイッチ製法、ラップイン製法、プリント製法の3つがあります。
サンドイッチ製法は、色素をレンズではさみ込むため、最も安全性が高い着色方法だといわれています。
カラコンの色落ちは、着色剤が直接目に触れる可能性があるため危険です。
カラコンを購入するときは、サンドイッチ製法で作られているかどうか、高度管理医療機器承認番号がついているかどうかを確認しましょう。