選び方
「カラコン初心者だけど、選び方が分からない……」「選ぶ時、何か注意することある?」
そんな悩みや疑問を抱えていませんか。
確かに、初めてカラコンを使う方は、何から始めていけばいいのかよく分かりませんよね。
カラコンの使用にはBC(ベースカーブ)やDIA(レンズ直径)、着色直径など、知っておきたいことがいくつかあります。
この記事では、カラコンの基礎知識と選び方について、詳しく解説します。
おしゃれ女子に人気のカラコンとは一体どんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
カラコンとは、カラーコンタクトレンズの略称で、黒目部分にカラーが着色されたコンタクトレンズのことです。
目に装着するとカラー部分が黒目と重なって、目元の雰囲気を大きく変えられます。
カラー部分は2枚のレンズで挟まれて作られるため、カラコンは普通のコンタクトレンズと比べると厚みがあります。
なお、着色成分が目に入ってしまうことはありません。
カラコンは医薬品医療機器法の規制対象で、高度管理医療機器に指定されています。
つまり、誰でも作ったり売ったりできるものではありません。
カラコンは間違った方法で使うと目の健康に悪影響を及ぼす恐れがあるため、適切な管理が求められているのです。
製造・販売するには厚生労働大臣の承認が必要となり、販売店も都道府県知事の許可を受けた上で、販売管理者を設置しなければならないことになっています。
カラコンを初めて使う時は、事前に眼科の受診をおすすめします。
自分の目が安全にコンタクトレンズを使える状態か、検査してもらう必要があるからです。
黒目の曲がり具合を示す「BC(ベースカーブ)」は一人ひとり違い、自分では測れません。
自覚症状がないだけで、目の病気にかかっている可能性もあります。
また、コンタクトレンズの度数はメガネとは異なるものです。
カラコンを使いたい方は、まず眼科の門を叩いてみましょう。
次に、カラコンの基礎知識をチェックしていきましょう。
カラコンは製品ごとに、使用期限と装用時間が定められています。
使用期限とは、開封したカラコンがどれくらいの期間まで使用できるのかを示したものです。
1日使ったら捨てる1DAY(ワンデー)タイプや、1ヶ月間使用してから交換する1MONTH(ワンマンス)タイプなどがあり、製品に必ず明記されています。
一方の装用時間は、1日の中でコンタクトレンズを最大何時間まで使用できるかを示すもの。
装用時間は眼科医が目の状態を見て決めますが、8時間前後が基本です。
それを過ぎたら速やかにレンズを外し、残りの時間はメガネで過ごすことになります。
どちらも時間をオーバーすると、感染症や目の酸素不足といったトラブルの原因になりますので、厳守しましょう。
DIAとは、コンタクトレンズ全体の直径を指す用語です。
この数値が大きいほど、レンズの直径も大きくなります。
数値は「14.0mm」という形式で表され、ほとんどのブランドが13.0~15.0mmくらいまで、0.1mm刻みのサイズでレンズを展開しています。
なお、DIAが大きいレンズは酸素を通さないため、目に負担がかかりやすくなります。
着色直径とは、カラコンの着色された部分の直径を示す用語です。
数値が大きいほど瞳を大きく見せられるため、カラコン選びには重要な要素となります。
数値は「13.5mm」という形式で表され、ほとんどのブランドは12.6~14.5mmくらいまで、0.1mm刻みでサイズを展開します。
盛りたい時は着色直径が大きめのレンズを、ナチュラルに見せたい時は着色直径が自分の黒目と近いサイズのレンズを選択するのがポイントです。
BC(ベースカーブ)とは、前述の通りコンタクトレンズの曲がり具合を示す用語です。
この数値が自分の目のカーブと一致するカラコンであれば、快適に使用できます。
単位はmmで、数値が大きいほどレンズのカーブは緩くなります。
そのため、自分の目のカーブよりきついBCのレンズを装着すると、目を圧迫して傷が入ったり痛みが出たりします。
逆に、BCがゆるい場合はレンズが黒目からズレてしまいますので、注意が必要です。
ここからは、カラコンの初心者に向けて、レンズの選び方を解説します。
カラコンを選ぶ際は、必ずレンズのBC(ベースカーブ)をチェックしましょう。
BCは、製品ごとに「BC:8.6mm」といったかたちで記載されています。
自分にぴったり合うBCのレンズがベストですが、ソフトコンタクトレンズは柔らかな素材でできているため、±0.2mm以内であれば問題ありません。
自分の目に合わないカラコンをつけるとトラブルの原因になりますので、必ず確認しましょう。
初めてカラコンを使う時は、まず1DAYタイプで試してみましょう。
1DAYタイプは1日で使い捨てとなるため、仮に失敗しても気軽に他のレンズへ変更できます。
毎日新しいレンズに取り替えますので、お手入れも不要で衛生的に安心です。
カラコンはカラーバリエーションが豊富ですので、1DAYタイプで自分に合うレンズを探してみましょう。
カラコンを選ぶ時は、黒目と白目の比率を考慮しましょう。
目の黄金比は「白目:黒目:白目」=「1:2:1」とされており、カラコンをつけた時にこの比率であれば自然できれいに見えます。
着色直径が大きいカラコンによって黄金比が崩れると、宇宙人のように見えるなど、違和感が出てしまう恐れがあります。
比率は、目にカラコンをつけてからスマホで自撮りし、定規で測るのがおすすめです。
初めてカラコンを使う方は、まずナチュラル系のレンズから試してみましょう。
ナチュラル系レンズとは、目立たない配色で、自然にさりげなく盛れるカラコンのことです。
カラコンに慣れていない方がいきなり派手めのカラコンをつけると、ヘアカラーやファッションに合わず浮いて見えてしまいます。
初心者は自分の瞳よりワントーン明るいカラーのレンズから始め、徐々に自分に合うカラコンを見つけていきましょう。
最後に、カラコンの正しいつけ方と外し方を紹介します。
今回は、カラコンの基礎知識と選び方について解説しました。
初めてカラコンを使用する方は、使用期限や装用時間、DIA(レンズ直径)、着色直径、そしてBC(ベースカーブ)といった用語を知っておきましょう。
そしてBCや目の黄金比率に配慮しつつ、ナチュラル系の1DAYタイプから始めるのがおすすめです。
カラコンデビューを目指す方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。